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2013年

漆、砂利

サイズ可変

 

企画展「Colors of KCUA 2013 〜BRIDGE 作家と素材の間〜」(@KCUA)、「フェルトシュテルケインターナショナル2014 京都編 パブリックプレゼンテーション」(京都芸術センター)に出展。

ギャラリーや和室玄関の一室を使ったインスタレーション作品。床に白い砂利と鏡面になるまで艶上げした漆のパネルで敷き詰めた。来場者は飛び石のように漆のパネルの上しか歩くことが出来ない。
部屋の奥の壁には一枚の紙が張られており、「パンツ見えそうですよ」の一文がある。スカートを履いた女性は、紙を見るまで意識できなかった目線を感じながら、また漆の上を歩いて戻らねばならないようになっている。

この作品は漆という伝統的な素材や技法に対し、アイロニカルなアプローチを試みた。大量消費社会の現代に於いて生活必需品としての役目を失っている漆工芸は、その新たな可能性を模索されている。その可能性を探る上で、まず漆の持つ「高級感」や「神聖」といった先入観を破壊する必要があると考えた。そこで、鑑賞者を「漆を土足で踏む」という非日常的行為に導き、「パンツを見る」為に漆を用いるという目的を設定をすることで、価値観の転覆を図った。

特定の行為と、それによって視線が交錯する関係性を意識している。鑑賞者は作品を見ていると同時に(パンツを)見られる対象となる。鑑賞者が漆に持つ先入観で物を見るように、漆もまた違うフィルタを通して鑑賞者を眺めるのではないか。

 This is an installation work. Ando covered the floor with gravels and black panels. This black panels are Urushi(traditional lacquer craft). Appreciator can walk on Panels. The act of stomping Urushi is special and immoral because Urushi is holly and premium material for Japanese. This work’s purpose is “To see woman’s panty”. There is a paper on front wall, it says “I can see your panty”. If woman who wear a miniskirt, she notice the black mirror at her feet. This is his ironic message for tradition. Urushi isn’t needed in now mass production society. So he suggest one of new way of Urushi, although it is seemed stupid.

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